病院薬剤師からの転職で気になっていることはありませんか?
「どれくらい年収上がるものなの?」
「転職している人は何をしていたの?」
「転職が不安で踏み出せません」
「転職成功した人の体験談を知りたい」
今回は、自分の体験談だけでなく転職する前に何を重要視してきたのか、その為に必要なことなどもお伝えしていきたいと思います。
まずは体験談に入る前に私の自己紹介をしてからお話していきますね!
自己紹介
私は病院薬剤師を5年経験して現在は保険薬局へ勤務しています。
まずは、病院薬剤師5年間での実績やなぜ転職を考えたのかについて共有していきたいと思います。
病院薬剤師5年間の実績
病院では主に、病棟業務がメインで働いていました。
経験病棟は、消化器外科、消化器内科、HCU、ICUです。
その他にも化学療法室や手術室の常駐、入院支援など幅広い業務を担当させていただいていました。
- 2年目:関東ブロック学術大会でポスター発表
- 4年目:外来がん治療認定薬剤師の取得
- 5年目:がん関連の地域勉強会での発表
比較的やりがいをもって働いていたつもりですが、あるタイミングで転職を考えるようになりました。
転職を考えたきっかけ
今までも転職をほんのり考えることがありましたが、真剣に考え始めたのは唐突でした。
薬剤師5年目の夏ごろでした。手取り年収が仕事の量を考えても少なすぎると強く感じ始めていました。
病棟リーダーや専門資格を持つことで求められる仕事や責任が増え続けていました。
今までは「やりがい」を重視してきましたが、今後の将来を考えた時に家族やプライベートに時間を使いたいと考え始めていたことも影響していたと思います。
将来家族に金銭的な負担をかけたくない。と強く感じ始めていました💦
病院薬剤師からの初転職で感じた不安
しかし、転職を考え始めすぐに行動できた訳ではもちろんあります。
今となっては行動するなら早い方が良いと感じますが、どうしてもその当事者にならないと分からない問題も大きいと思います。
人間関係
ありがたいことに人間関係は全くもって負担になることはなかったです。
後輩にも同期にも先輩にも恵まれてましたし、医師や看護師、栄養士とも良好な関係が築けていたため、楽しく仕事が出来ていました。
その分、転職をしようかと考えた時に、この関係がなくなるのかと。かなり悩みました。
同じような関係を築づくには、時間や労力を多く必要としますもんね。
やりがい
病院薬剤師では、カルテや採血データなどの情報が多く見れたため、患者と薬の状況についてよく考え、医師や看護師とやり取りを行ってきました。
病棟や外来業務が多かった自分としては、調剤薬局へ転職するとなった時に求めるやりがいが全く変わってしまう事に気づいてしまったんです。
今までと同じようなやりがいは絶対に持ってはいけないと思いました。
同じやりがいを求めたら絶対後悔すると直感していたからです!
プライベートの変化
転職し仕事が変われば残業時間が増えたり、プライベートで関わりは薄くなると実感していました。
特に転職で引越しをしてしまう場合なら尚更です。
住む土地が異なれば関わる人間関係はガラっと変わり、場合によっては休日に誰とも会えない。みたいなケースもあり得ますからね。
また、休みの状況も不安でした。不定休だった病院薬剤師から基本土日休みの保険薬局へとなると、週5勤務になるため慣れないストレスにさらされるんだろうなとも感じていました。
転職に踏み切れた思考法
私は、就活を始めてから約半年で転職をすることになりましたが、結構時間をかけすぎているようです。
マイナビの情報によると、転職の平均期間は1か月前後らしいです。
今となっては、もっと早く転職すればよかったと感じています💦
私は運や巡り合わせが良く、時間をかけても良い求人に出会えましたが、基本的には良い求人はすぐに募集終了してしまいます。
自分と同じように時間をかけすぎてしまい、良い求人を逃してしまわないよう転職に踏み切るための思考法をお伝えしていきたいと思います。
今を逃したらチャンスはない
先ほどもお伝えした通り、年収600万円以上、公休が充実している、福利厚生がしっかりしている等の優良求人は人気です。
モタモタしていると良い求人はなくなってしまい、「よし、やっと転職に本腰を入れるぞ!」という時には時すでに遅しとなる場合が十分考えられます。
今を逃したら数年はチャンスが巡ってこない。と考えると行動しやすくなります。
もう一度お伝えしておきます。「良い求人はすぐに募集終了してしまいます。」
転職を考えた時点で、良い求人を見逃さないようチェックしておくことも非常に重要です。
転職サイトに登録すると新着求人は自動で知らせてくれるのでおススメです!
自分の変わりはいくらでもいる
がんの専門を持っていていて新しい仕事を受け持ち始めたし、病棟のリーダーになったから最後まで責任持たなきゃ。と転職への勇気が踏み切れていませんでした。
「転職=責任放棄」と考えていたからです。
どんな人であっても、薬剤師という専門知識を有する皆さんには責任感がしっかり備わっています。
転職を逃げの選択と考えてしまうと絶対に一歩を踏み出せるなんてできないんです。
だって転職は責任放棄してると感じるからそりゃそうです。。
ただ、思い返してほしいのですが、今まで先輩などが転職して仕事が回らなくなったりしましたか?
おそらく、辞めた人がいなくてもいつも通り業務が出来ていたはずです。
これは病院の経営上当たり前のことです。誰でも同じように動かせるよう仕組みづくりがされているのです。
だから、あなたが責任を放棄したと仮に感じていても、何事もなかったかのように病院ではいつもの業務が行われているんです。
極論ですが、あなたがいてもいなくても変わらないんです。
それなら自分の求める人生を求めて良いんじゃないでしょうか?自分はそのように気づき一歩を踏み出すことが出来ました。
人生は自分だけのもの
あなたの人生がその職場にある!というのであれば全然良いと思います。
しかし、もっと旅行したい、趣味するための時間が欲しい、家族を不自由にさせないだけのお金が欲しいなど考えているようなら、その欲求に焦点を当てた方がベターだと思います。
私が一番大切にしていることは、人生をいかに充実させられるか。これは仕事に限らずプライベートを含めています。
自分の求める人生を歩むのに、どのような行動が必要なのかを真剣に考えることをおすすめします。
自分の行動を変えなければ、現状は変わりません!
実際、こんなに豪語している私が保険薬局へ転職してどのような生活の変化があったのかについてもお伝えしていきます。
病院から薬局へ転職した今
転職前に感じていた不安は色々あったことは説明してきましたが、保険薬局へ転職してから上記で説明したような不安は特になく生活しているのが現状です。
逆に年収だけでなく、残業代も激減しましたし、新しいやりがいを見つけることもできてハッピーな感じです。
具体的にどのような変化が起きたのかお伝えします。
年収250万円アップ
病院薬剤師の頃はコロナの給付金をもらっていたので辞める直近では年収450万円でしたが、まさかの年収700万円まで上げることができました。
そのおかげで車のローンで苦労することもなくなりましたし、さらにお金を増やすために積み立てNisaやiDeCo、株式投資へのチャレンジもできるようになりました。
一番良かったことは、金銭的な心配が激減したため、気持ち的な余裕が生まれたことです。
食費を抑えるために安い物を買って自炊してましたが、今は、ご褒美デイなども作れているので自炊も苦ではありません。
年収が上がるだけで、生活が変わらなくても心の余裕が生まれるのはかなり大きい!
残業は月5時間前後
病院時代での残業は少ない方だったと思いますが、緊急入院の対応や資料作りなどで病院時代の残業時間は10~15時間近くしていました。
がんの資格を持っているため、大きな病院の門前に配置されましたが、転職後の残業時間はサービスを含めても月に5時間前後でかなり短縮されました。
ほぼ時間通りに終業できるというのはプライベートを充実させる上でも非常に重要な要素です。
仕事終わりに予定を入れたり、家事や読書に時間を当てたりと時間に余裕が出来たため、かなり充実感を感じています。
プライベートは充実
また福利厚生の一環として長期休暇が取りやすいのが特徴の企業だったため、休日も伸び伸びと羽を伸ばしています。
病院では、希望休を出すのにも気を使ったりしていましたから。
金銭的、時間的余裕が生まれることでプライベートの過ごし方にも少しずつ変化が現れてきているため楽しさが止まりません。
ただ、お金や時間の使い方は随時見直しましょうね(笑)
初転職だからこそ重要視したこと
がんの専門を持っていたからそこまで年収を上げれた!と思う人も多いともいますが、実はそんなことないです。
大手の調剤薬局では、外来がんの専門資格で月に5万円の手当てがあり、年収60万円のアップは見込めますが、大手の給料を考えると年収700万まではいかないと思います。
初転職だからこそ、絶対後悔したくなかったし、成功させたいという気持ちが強かったため、色々考え実行に移してきました。その結果が今であると考えています。
絶対に後悔したくなかったので、特に意識したことを3つご紹介していきます!
求める人生をイメージして逆算
簡単に言うと自己分析をして、自分の求める人生は何なのか?という事です。
この将来像のイメージを明確に持っているだけでも行動力に大きな影響を及ぼします。
具体的なイメージが出来たら、それを達成する為に何が必要なのか、どのような条件が必要なのか逆算することです。
ここが曖昧だと、転職して年収や休みが増えても目標に到達できず後悔する恐れがあります。
この作業はかなり面倒くさいです。しかし、面倒なことをやるからこそ他人との差別化に繋がります。転職の面接でもこういう思考回路を持っているか否かでも採用者の印象は全く異なります。
エージェントへの相談
病院薬剤師から薬局薬剤師へ転職する場合、年収アップは確実にできると思います。
しかし、求人があまりにも多すぎたため、転職エージェントを利用しようと決めました。また、エージェントさんは転職仲介のプロです。
先ほどの求めている人生の具体的なイメージとそれに必要な条件を惜しみなく相談しました。
また、一方的に条件を提示するのではなく、幅広く色々と話をしてお互いの親密度を上げることでより話を円滑に進めることができます。
さらに転職エージェントには数多くあり、強みもそれぞれ異なります。自分の求める強みを持ったエージェントを活用することで、転職成功の道はグッと近づきます。
素早いスピード感
最後にスピード感の重要性です。
半年間という長い時間をかけてしまった自分ですが、求人は随時確認して気になる案件に関してはエージェントさんに確認を取っていました。
エージェントさんには求人情報だけでなく、その企業の理念なども把握している為、自分と相性が良いかどうかも真剣に考えてくれます。
良い求人はすぐに募集終了になるため、気になる案件があれば確認を取るという行動をセットにすることでチャンスを見逃すことなく転職活動を進めることが出来ます。
あの時転職を決断出来て良かった
私が初転職で重要視したことなどをお伝えしてきたことをお伝えしてきました。
失敗しない転職をなすために必要なポイントをまとめていきます。
特にこれら3つの内容は誰にでもできる事です。後悔したくないのであれば必ず実行していきましょう。
半年間ずっと悩んで行動が出来なかった私ですが、きちんと考え行動した結果、転職を成功させることが出来ました。
行動できずにずっと悩み続けていたと思うとゾッとします。
今不安が付きまとっていたとしても、あなたが今の職場に少しでも不満や今後のキャリアに不安があるのであれば早めの行動をおすすめします。
後悔しないよう早めの行動を意識していきましょう!