- 「病院勤務の薬剤師に興味はあるけど、実際年収が気になる」
- 「病院薬剤師になったけど、どの程度今後年収が変わるのか気になる」
そんな人に向けて元病院勤務であった薬剤師の自分が過去の年収実態を公開していきたいと思います。
一般的な病院勤務の薬剤師年収
薬剤師全体の平均年収は約583万円と言われていますが、病院薬剤師や若手の薬剤師がこの数字を鵜呑みにするのにはだいぶ危険です。
新卒~5年目までの平均年収は約465万円と言われ、それ以降は管理職へ昇進することで年収をアップさせているような状況です。
厚労省の調べでは、病院薬剤師と区別して平均年収を算出してはいないので正確な数字は分かりませんが、転職エージェントの求人や各医療機関の求人を確認すると、年収350~450万円が病院薬剤師の一般的な年収であることが分かります。
病院勤務の薬剤師年収の実際【5年分】
実際私が新卒で入職したのは、急性期の市中病院(大規模)でした。
薬剤師の能力を評価され、薬剤師が70人前後配置されていました。月の給料はおそらく病院薬剤師の中では多いほうと感じて就職しましたが、答えは言わずもがなです。
過去5年間の年収推移をグラフにしてみました。(コロナ感染症の給付金は除いています)
1年目と2年目の差は夏のボーナスや当直業務の2つによるものが大きかったです。(1年目の夏ボーナスは雀の涙)
また2~3年目は学会の準備であったり、病棟業務に時間を取られ残業も結構しました。
4年目以降は出来るだけ定時で上がれるように仕事の効率をアップさせていたため、結局はほぼ横ばいみたいな結果になってしまいました。
働いていて感じていたのは、年数が上がれば仕事の量も責任も増えますが、給料はほぼ変わらず。そんなギャップに心身ともに疲弊してしまう人は多いという事です。
身体が一番の資本です。身体は大切にしましょうね。
病院勤務の薬剤師は安月給
おそらく皆さんが想像していた通りの結果になってしまいましたね。
自分でやっていてやっぱりこんなもんだったかと落胆してしまいました(笑)
実際、病院勤務していた薬剤師の先輩の給与明細を見せ合いしたことがあるのですが、かなり優秀(専門資格も持ってました)でしたが、ほぼ変わらないお給料でした。
残業代や当直の数を増やせば年収は上がりますが、どれだけ頑張っても20~50万くらいが関の山でしょう。
ちなみに残業代は計算したら、時給約1,700円でした。(こんな少なかったんだと涙目になったのは内緒です。)
何にも替えがたい貴重な時間を犠牲にてしてまでやることかはさておき、病院勤務の薬剤師は年収が低いと言わざるを得ない結果となりました。
病院勤務の薬剤師が年収を上げるには
では、どのように病院勤務の薬剤師が年収を上げる方法は以下の3つでしょう。
- 管理職へ就任する
- 副業を始める
- 転職する
赤のマーカーで示したものは自分の行動でできる事です。
つまり、本気で年収を上げたいならまず視野に入れるべき内容です。
今後のどのような生活、人生を歩みたいのかを考えた上で行動に移していきましょう!